めだかや金魚、熱帯魚などの観賞魚の中には、特徴的な「目」を持った種類がいます。
特徴的な目と聞くと出目金をイメージする人もいるかもしれません。
今回紹介する「出目めだか」は、まさに目が最大の特徴のめだかです。
以下で出目めだかの特徴や作り方、固定率、飼育のポイントなどについて紹介していきます。
目次
出目めだかの特徴
あぁ💕デメメたんが可愛すぎてたまらんです😍出目メダカがこんなに可愛いなんて思わなかった!
グリンダルワームとライズ2号が主食🍽おちょぼ口なのでおとひめB2は食べられないよ😊卵ぜーんぜん産んでくれないけど…たくさん増やしたいわぁ😍#万葉出目 #メダカ pic.twitter.com/OBOiDp2h5A— ベリル (@Veriru_) June 5, 2018
出目めだかは2005年に埼玉県の大野氏によって作出されました。
その名の通り、出目金のように飛び出した目が特徴です。
その特徴から「ハンマーヘッドメダカ」や「ポニョメダカ」という別の呼び名もあります。
目の位置や飛び出し方は個体差が大きく、全く同じ姿になることはありません。
その他に目から口にかけての距離が短いという特徴もあります。
現在、さらに改良が重ねられており、ダルマやパンダ、楊貴妃、アルビノなど様々な形質を受け継いだ出目めだかも作出されています。
出目めだかの作り方
独特な姿が可愛らしい出目めだかですが、実は頭蓋骨の奇形により誕生した品種です。
出目めだかの頭蓋骨は通常のめだかと比べると、全体的に長さが短く、目が収まっているべき場所が小さくなっています。
ゆえに目が収まりきらず、押し出されてしまっているのです。
また、奇形の影響は目だけではありません。
口が「∞」の形に変形してしまっている個体も存在します。変形していると言っても、餌を食べるのに支障はありません。
出目めだかの固定率
出目めだかの固定率は、70%以上と高い割合になっています。
特に出目めだか同士での交配であれば生まれやすいです。
しかし、他の品種と交配させる場合は注意が必要です。
相性が悪いとケンカで怪我してしまったり、最悪の場合は死んでしまったりします。
よく観察するようにしましょう。
出目めだかの飼育のポイント
ピンク出目メダカかわいいですね pic.twitter.com/quLjWYWOe0
— リトルキリー 販売 メダカ めだか (@wYFslBd4v0giLus) March 25, 2019
出目めだかも普通種のめだかと基本的な飼育方法は変わりません。
しかし、ダルマやアルビノの場合は遊泳力が低かったり、体が弱かったりするので工夫が必要になります。
以下では出目めだかの飼育のポイントを紹介します。
混泳を避ける
出目めだかは独特な姿をしています。
そのため餌を採るのが下手で、普通種と取り合いになると大体負けてしまいます。
また、追いかけ回されて目をぶつけてしまうということもよく起きます。
そうしたトラブルを防ぐために混泳は避け、出目めだかのみで飼育するのが良いでしょう。
しかしながら同種だけで飼育していても、追いかけ回されるなどのイジメが起きてしまう可能性はなくなりません。
なるべく大きな水槽で飼育し、隠れられる場所をしっかりと作ることが大切です。
グリーンウォーターを使用する
池などで緑色をしている水を見たことがあるかもしれません。
その水は「グリーンウォーター」と呼ばれる植物性プランクトンを含む水です。
グリーンウォーターを使った飼育は利点が多く、良い効果が期待できます。
その利点は植物性プランクトンがめだかの餌になること、色揚げ効果、水温変化の抑制、飼育水の浄化など様々です。
グリーンウォーターの用意は難しくありません。
池などの既に完成しているグリーンウォーターを種水として利用すればすぐに使うことができます。
また、その他に自分で作る方法もあります。
自分で作る場合は日向に水を放置しておきます。
すると、1週間ほどでグリーンウォーターが完成します。また、その際に生体を入れておくと完成が早まります。
屋外で飼育する
屋外飼育はオススメの飼育方法です。
めだかは太陽光に当てながら飼育すると丈夫に育ちます。
これは太陽光の殺菌作用によるものです。他にも太陽光には繁殖力の向上、色揚げなどの効果があります。
また飼育水が自然にグリーンウォーター化するので、グリーンウォーターでの飼育を考えている場合はよりオススメできます。
しかし、太陽光の当てすぎは水温を上昇させてしまい、めだかにとって危険な環境へと変化させてしまうので注意してください。
日陰を作るといった対策をしましょう。
出目めだかの値段
出目めだかはインターネット上で多く販売されています。オークションや通販が主な方法です。
特に希少な品種であれば1ペアでの販売が多いですが、基本的にはまとめ売りが中心です。
オークションと通販の販売価格を以下で紹介します。
オークション
最低価格 11円
平均価格 2,955円
いろいろな品種の出目めだかが出品されています。
過去に25万円以上で取引されたことのあるとても希少な品種から安価に買える品種まで幅広いです。
そのため好みに合った品種が選べるという利点があります。
通販
販売価格 1匹 900円~
3匹 1,400円~
品種によっては1ペアでの販売もありますが、単体かまとめ売りでの販売がほとんどです。
取り扱われている品種はメダカ専門店の通販であれば豊富です。
安定した価格で手に入るという利点がありますが、タイミングによっては売り切れている場合があります。
まとめ
出目めだかが初めて作出されてから随分と時が経ちました。
今でも新たな品種が作られるほどに愛好家たちから愛されています。
出目めだかはただ可愛いだけのめだかではなく、個体の違いまで楽しめるめだかです。
ぜひ個性豊かな出目めだかに挑戦してみてはいかがでしょうか?