パンダといえば動物園の人気者です。
特徴的な模様に丸みを帯びた姿など可愛らしい姿に癒されている人も多いでしょう。
ところで、その名が付けられた観賞魚がいるのを知っていますか?
「パンダ」の名を持つ観賞魚は金魚やコリドラス、そしてメダカなど様々な種類に存在します。
今回はパンダめだかに注目し、その特徴や作り方、飼い方、購入価格など幅広く紹介します。
目次
パンダめだかの特徴
パンダメダカはじめました。
追いかけっこしてるのかわいい。#アクアリウム #メダカ #パンダメダカ #リクソリウム #水草 pic.twitter.com/mDYt89VeJ5— ほろっほー (@kazabana38p_q) May 9, 2020
パンダめだかは、目の光彩が黒いのが特徴の改良メダカです。
この黒色の光彩により、目がパンダのように見えるので「パンダめだか」という名が付けられました。
また、透けたような色合いを持つ透明鱗も特徴の一つです。
黒色細胞や虹色細胞などの一部の色素が欠落していることから、このような色合いをしています。
体内が透けて見えるので、浮袋や黒い内臓を見ることが出来るのも魅力です。
その他、えら蓋も透けているので、頬の部分が赤く色付いているように見えます。
その姿には、まるで頬紅を付けたかのような可愛らしさがあります。
人気な品種のため、たくさんの愛好家が様々な形質を持ったパンダめだかを作り上げています。
今後もそうしたパンダめだかは増えていくことでしょう。
パンダめだかの作り方
「長老メダカ水槽」の楊貴妃パンダメダカ F1 。最新の F4 から見ると曾祖父母にあたります。この3回目の越冬も問題なさそうです。😊 pic.twitter.com/D0HroUFTfM
— レモンパイ (@ar_lemonpai) January 28, 2018
パンダめだかは、白メダカから改良されて固定化されたメダカです。
パンダめだかであるとされるには定義があり、目の黒色が70パーセント以上でなければなりません。
それより少ない場合は、パンダめだかではなく「パンダF1」という名称になります。
定義の情報だけでパンダめだかとパンダF1を区別しようとすると難しいように思えますが、見分け方を知っていれば簡単に見分けることができます。
パンダめだかは横から見ると黒目がちです。一方、パンダF1は目の上の方だけが黒くなっています。
上から見ると同じに見えてしまいますが、横から見れば違いは一目瞭然です。
パンダめだかの固定率
パンダめだかの固定率は高く、繁殖は容易です。
しかし品種改良を重ね、たくさんの形質を持っているような複雑な品種になると、固定率は下がります。
目の光彩がより黒い個体を作りたい場合は、黒が濃い個体同士で掛け合わせましょう。
パンダめだかの飼育のポイント
パンダメダカ🐼🐟#メダカ#パンダメダカ pic.twitter.com/EXUnQh7zvk
— 333 (@0131M0830) February 6, 2020
パンダめだかは丈夫で初心者でも簡単に飼育できます。
飼育方法も一般的なメダカと変わりません。
しかし一部の改良されたパンダめだかは、遊泳力が低かったりするので注意が必要です。
飼育のポイントを以下で紹介します。
黒色の容器で飼育する
メダカには保護色機能があり、暗い環境にいると全体的に体色が濃くなります。
パンダめだかも例外ではないので環境を変えれば体色が濃くなり、黒い部分が引き立つようになります。そ
れゆえに黒色の容器での飼育がおすすめです。
屋外飼育
パンダめだかを飼育するうえで、屋外飼育もおすすめできる飼育方法です。
メダカを日に当てて育てると、健康に育てることができます。
これは太陽光の殺菌効果によるものです。
他にも太陽光には色揚げの効果や繁殖をさせやすくする効果があります。
しかし、太陽光の当てすぎは水温を上げてしまうので注意しましょう。
夏場は特に日陰を作るなどの対策が必要です。
グリーンウォーターの利用
グリーンウォーターは「青水」の別名もある緑色の水です。この緑色の正体は植物性プランクトンです。
植物性プランクトンはメダカの餌になる他、色揚げ効果や光合成による酸素の供給、水温の変化の抑制、水の浄化作用などといった様々な効果が期待できます。
色揚げ効果があるので、楊貴妃との交配で生まれた「楊貴妃パンダめだか」には特に適しています。
グリーンウォーターの作り方はとても簡単です。
特別な道具などは必要ありません。容器に水を溜め、それを日向に7日間程度放置しておくだけで完成します。
また容器の中に生物を入れた状態で放置すれば、もっと早く完成させることができます。
他の手段として池などの水を種水に使う方法がありますが、良くない菌などが入っていることもあるので注意が必要です。
パンダめだかの購入方法と価格
パンダめだかは、オークションや通販などインターネットを介して購入できます。
基本的に1匹での販売かまとめ売りされていることが多く、希少な品種でもない限り1ペアでの販売はほとんどありません。
以下では、それぞれの購入価格について解説します。
オークション
最低価格 1円
平均価格 1,543円
様々な種類のパンダめだかが取り扱われています。
人気ブリーダー産や高いグレード、希少な品種でない限り手頃な価格で購入できます。
卵の販売もありますが、育てたら違う品種の卵だったというトラブルが多発しているので、信頼できる出品者か調べてから購入するようにしてください。
通販
販売価格 1匹 300円~
10匹 800円~
取り扱っている店舗が多いので購入しやすいです。
しかし、希少な品種は完売していることが多いです。
トラブルの多い店舗もあるので、評判をよく調べたうえで購入するようにしてください。
まとめ
パンダめだかは可愛いだけでなく、新たな品種誕生の可能性を秘めたメダカです。
パンダの形質を持った改良メダカは、今後も増えていくことが期待できます。
愛でるだけでなく改良も楽しめる品種なので、初心者からベテランまで幅広い層におすすめできます。
ぜひ飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?