メダカを飼っていると気づかないうちに水槽内のメダカが減って、「メダカが共食いをしているんじゃないか?」と心配になりますよね。
驚く方もいるかもしれませんがこのカンは当たっていて、メダカは共食いをすることがあります。
メダカは飼育しやすく攻撃的な魚ではありませんが、ある条件のもとでは共食いは起こってしまいます。
これは十分にメダカに餌をあたえていたとしても起こりうることです。
そこで、なぜメダカは共食いをするのか、どのような環境で共食いをしてしまうのかといったことと、防止策について今回はまとめてみました。
メダカの共食いと環境
稚魚の時にメダカの大きさを分けましょう。
という理由は多々あります。同サイズにすることにより、成長スピードを均一化。
喧嘩による、小さいサイズの死亡リスクを避ける。
共食い回避。共食いって本当にするの?
とよく聞かれますが、します。#めだか#メダカ pic.twitter.com/xfSi9M1hGH— めだか屋 松家&めだかYouTube配信中 (@medaka_matsuya) January 29, 2020
メダカは違う魚種やエビなどと同じ水槽で飼育しても、つついたりしない温厚な魚です。
しかし、飼育環境次第で共食いも起こりかねません。
同じ水槽に体格差のあるメダカが一緒いる場合、大きなメダカは小さなメダカを餌と認識し食べます。
成魚と稚魚が、同じ水槽内にいるといったケースがこれに当てはまります。
成魚と稚魚はかなりの体格差があり、稚魚はちょうど成魚が普段食べいる餌の大きさと同じほどです。
このため、メダカの成魚や親メダカでさえも稚魚を餌と認識し、捕食してしまいます。
成魚と稚魚を同じ水槽で混泳させていて稚魚の数が日に日に減っていくといった場合は、餓死やその他の原因も考えられますが、成魚に食べられている可能性も否定できません。
このほか、メダカの共食いは稚魚間でも発生してしまいます。
メダカの稚魚が卵から孵化する時期にはずれがあり、それぞれ成長スピードに違いがあるのはみなさんお分かりのはずでしょう。
この結果メダカの稚魚の体長には差がついてしまいます。
そして、成長が早く体が大きくなった稚魚が成長の遅い小さな稚魚を食べてしまうといったことが発生します。
稚魚間の共食いですが、こちらも成魚と稚魚の共食いと同じで、反射的に自分よりも小さな生き物を餌と認識して食べてしまっているようです。
稚魚用の水槽で他のメダカより体の大きな個体がいて、稚魚の数が少なくなっているといったときは共食いをしている可能性があります。
メダカの共食いを防ぐ方法
先に解説しましたが、体格に差があるメダカが混泳していると共食いが起こるため、稚魚と成魚は完全に隔離した状態で飼育しましょう。
ある程度の大きさに成長するまで稚魚専用の水槽を用意して、そこで育ててあげてください。
それに、稚魚だけではなく卵が産みつけられているのを発見したら、親メダカとは隔離した環境に移すことも忘れないようにしましょう。
成魚は稚魚のほか、自身の産んだ卵でも食べてしまいます。
そうして、体長が1.5cm程度に成長してから成魚の水槽に移してください。
1.5㎝程度の大きさになると成魚に稚魚が捕食されるといったことは起こりません。
スペースの関係上、稚魚用の水槽が用意できないときはサテライトを設置して稚魚を育ててあげるといいでしょう。
サテライトは水槽内に別の空間を作って成魚と稚魚を隔離できるボックスです。水槽内に設置できるので、スペースを取らず便利に使えるでしょう。
これに加えてもうひとつ、早く成長し体が大きくなった稚魚と成長の遅れた小さい稚魚とを分けてください。
絶えず成長を見守るのは少し疲れますが、体格に合わせて水槽を分けると稚魚同士の共食いを防ぐことができ、成長のスピードが遅い稚魚も守れます。
まとめ
実際に稚魚と成魚、体格の違う稚魚を分けて飼育するのは手間がかかります。
しかし、メダカが共食いをしているなんて気持ちのいいことではありませんので、しっかりと対策して楽しくメダカを飼育しましょう
。メダカの共食いは、体格に差があるメダカを同じ水槽で一緒に飼育しないことで防げます。
繁殖がうまくいかないといった方も、共食いを防ぐとメダカを増やせる可能性が高まります。