メダカの産卵時期になるとお腹がパンパンになっている子を見かけることがあります。
卵が出せないのか?と心配になってしまいますよね。
卵が上手く出せず、お腹がパンパンの状態を「過抱卵」や「過抱卵病」と呼びます。
過抱卵の症状は以下の通りです。
- お腹が大きくなりすぎて泳ぎ方がおかしい
- お腹の中に卵の影が薄く見える状態
お腹が膨らみ、いつ産卵してもよさそうなのに全く産む兆しが見えない時は、過抱卵を疑った方がいいでしょう。
今回はメダカの「過抱卵」について深掘りしていきます。
過抱卵の原因
この間うち気になっていた過抱卵の子は白っぽいメダカの中で卵産めたようですが、まだいたーーーっ!
お腹、ぽこぽこしてるんですが……この子より大きいメダカは……また白っぽいとこかなぁ。 pic.twitter.com/wKcah4zVkk— りん🛎 (@rinrin_tuba) July 9, 2019
過抱卵の原因は
- メスの数に対してオスが少ない
- メスが気に入ったオスがいない
- メスが気に入ってもオスに相手にされない
- 全くオスがいない
- 過抱卵の遺伝体質
などが挙げられます。
メスとオスがペアにならないと産卵しないので、卵がお腹に詰まっていることが大半ですが、ごく稀に内臓の病気を引き起こしている場合もあります。
まずは水槽内のオス・メスを確認してみましょう。
過抱卵の治し方
過抱卵を治す第一歩はオス・メスのペアを作ってあげることです。
腹部の膨らみが小さい初期の段階であれば、オスの数を増やしてあげると相性の良い相手が見つかる可能性があります。
ペアを見つけることでお腹に抱えた卵を産卵してくれるかもしれません。
お腹の膨らみが続いたり、それ以上に膨らむと死に至るケースもあるので早めにペアになるようにオスを増やしてあげて下さい。
また、新しい飼育水に替えてみる事や水温を少しだけ上げるなど、環境の変化で産卵を促すことが出来る場合もあります。
まずは
- オスを増やす
- 環境の変化をしてみる
- 水温をあげる
上記の3つを試してみることをおススメします。
上記の3つを試した後は産卵行動が見られるか様子を観察して下さい。
早ければ数日から一週間で産卵行動が見られるケースがあります。
過抱卵がどうしても治らない場合
過抱卵がどうしても治らない場合は
- エサの回数を減らす
- メダカに力んでもらう
- 自分で取り出す
上記の3つの方法があります。
1つずつ説明していきます。
エサの回数を減らす
どうしても産卵しない場合は、過抱卵の症状を緩和させるため餌を今まで通りにあげるのはやめてください。
餌を与えないことで体内にある卵の成長を遅らせます。
2日に一回を目安に餌を与えていきましょう。
メダカに力んでもらう
カルキ抜きした水を入れた浅い容器に移して、暴れさせたり跳ねさせることでメダカが力んで卵を出してくれる場合もあります。
自分で取り出す
過抱卵のメダカから卵を取り出す方法があります。
これはメダカにとって負担になる方法で、難しいのであまりお勧めしません。
メダカの肛門側の腹部を、指で軽く押してみたりさすったりすると、溜まっている卵が出る場合があります。
爪が長いとメダカを傷つけてしまうので爪を切ってからチャレンジしましょう。
卵を指で出してあげる方法は力加減が非常に難しいです。
やり方は
- 網でメダカをすくう
- 網を水面ギリギリくらいのところでキープ
- 利き手でメダカの腹部を指で軽く押したりさする
卵が排出されればとりあえず安心ですが、過抱卵を繰り返してしまう体質の子もいるので、排出した後も様子観察してあげましょう。
これらの方法を行っても卵を出せず、日に日に腹部が膨らむ子の場合は残念ですが膨らみすぎて死に至るケースが多いです。
まとめ
過抱卵病は見た目で分かる病気です。
重症になると泳げなくなるので日々の観察で早期発見していきましょう。
初期の症状ですと、色々な方法を試してみると産卵してくれることもあるので諦めずにチャレンジしてみるとよいでしょう。
飼育水を新しくして水温を少し上げてあげる、新しいオスを入れてペアを作れるようにする、まずはここから始めましょう。
それでもダメでしたら、上記の方法も試してみてください。
どんな病気も毎日の観察で、早期発見・早期治療できますのでなるべく毎日観察をしてあげましょう。