スイスイと気持ちよさそうに泳ぐメダカ。
小さくて可愛らしい姿は、ながめているだけで心が癒されます。
近年、鑑賞用として人気が上がってきているメダカですが、飼育されている方の多くが
『水槽の掃除をしても、すぐにコケが生えちゃって…』
という悩みを抱えているようです。
1度生えてしまったコケを、すべて取り除くのはかなりタイヘン…。
コケでおおわれた水槽は、見た目もよくないですしメダカの泳ぐスペースも狭くなってしまいます。
今回は“メダカの水槽をキレイに保つポイント”を紹介していきたいとおもいます!
目次
メダカ容器のコケ対策
メダカ水槽 コケだらけ⁈
やばいです。
メダカは 元気ですが
そろそろ リセットしなきゃ! pic.twitter.com/oLvlaiNR7G— Yukio.o (@kakki_m78) January 10, 2016
水槽内にコケが生えてしまう主な原因は以下の二つです。
- メダカのフン、エサの食べ残しで水が汚れている
→コケを育てる養分がたくさんある - 照明(日光)を長く当てすぎている
→コケも植物なので光合成で成長する
この他にも、メダカの飼育を始めたばかりで水中のバクテリア(細菌)が少なすぎるという理由もあります。
バクテリアは汚れた水をキレイにする働きをしてくれるためです。
(バクテリア不足の場合は緑色ではなく茶色のコケが生えます)
それでは苔対策を紹介します。
コケの発生をおさえるアイテムを使う
アクアショップに売られている、コケ防止用の砂利・コケの除去剤、防止剤などの対策用品。
簡単にコケの発生を抑えることができるので便利です。
気をつけたいのは、除去剤や防止剤の中にはメダカ・水草に悪影響を与えるモノもあるということ。
しっかりと成分を確認して、安全なものを選ぶようにしましょう。
コケを食べてくれる助っ人を入れる
メダカの生息する川の中には存在しない“人工的なもの”に抵抗がある方も多いのではないでしょうか?
そこで、おススメなのが“コケを食べてくれる生物をメダカと同居させる”という方法です。
コケを好んで食べる生き物はたくさんいます。
今回はメダカと一緒に暮らすのに最適で代表的な方たちを紹介していきます。
ミナミヌマエビ
淡水に生息するエビの一種です。
体調は平均2~3センチと小さく、寿命は1~2年ほど。
とっても穏やかな性格で、メダカとも仲良く過ごしてくれます。
水槽内のコケだけではなく、メダカの卵についたコケまで食べてくれる優秀さです。
食べるコケの種類は「茶ゴケ」「フワッとしたコケ(アオミドロ)」「短い糸状のコケ」です。
とくに好物なのはアオミドロ。
小さなカラダでちまちまとコケを食べる姿がとっても可愛らしいです。
ただ1つ問題があるとすれば、カラダが小さすぎるために、コケをいっぱいは食べることができないという点。
水槽内をキレイにしてもらう為には、ある程度の数が必要になります。
(水槽の大きさ・メダカの数によって異なってきます)
ヤマトヌマエビ
上記で紹介したミナミヌマエビと同じヌマエビの仲間。
体長は平均3、5~4,5センチ。
寿命はだいたい2,3年になります。
食べるコケの種類は、ミナミヌマエビと変わりありません。
ヤマトヌマエビの優れているところは、カラダが大きいため、ミナミヌマエビと比べて大食いだということ。
コケを沢山食べてくれるので、お掃除能力が高いと言えます。
ザンネンなのは、ヤマトヌマエビは水槽内ではめったに繁殖しません。
その為、天寿をまっとうされたら、新しい個体を入れる必要があります。
知っておいてほしいことは
ヤマトヌマエビはミナミヌマエビよりも性格が少々キツめだということ。
元気に泳ぐメダカを食べることはしませんが、空腹時に弱っているメダカが近くにいると食べてしまうことも。
基本的には水槽内のコケや、メダカのえさの食べ残しで生きていけます。
水槽をキレイにそうじしたばかりだったり、飼育数が多い場合には気をつけた方がいいでしょう。
※ヌマエビはメダカと違い酸欠に弱いので気をつけてあげてください。
石巻貝
淡水・汽水(淡水と海水が混ざった水)どちらにも生息する巻貝。
体長は平均2、5センチほど。
寿命は約1年。
コケ取りの能力でいうと、ヌマエビよりも上級者。
とくに茶ゴケに関しては石巻貝のほうがよく食べてくれます。
問題があるとするならば、石巻貝が水槽内に産みつける小さな卵。
淡水なので、卵から赤ちゃんがふ化することはありませんが、ほうっておくと取りづらくなってしまいます。
定期的にスクレーパー(三角定規でも代用可能)などでそぎ取る必要があります。
驚くことに、石巻貝は驚いたりして水槽の底に落下すると、おきあがることができずに死んでしまいます(汗)
ひっくり返っているところを発見したら、そっと助けてあげてください。
今回紹介した方々以外にも、オトシンクルスやヒメタニシなど…
コケを食べてくれる生物は、まだまだ存在します。
自分のお家の水槽に合う助っ人を選んで、迎え入れてほしいと思います。
コケの掃除方法
コケを食べる生物を入れたとしても、コケを根こそぎピカピカにしてくれる訳ではありません。
水槽をキレイにたもつには、定期的なお掃除が大切。
水槽の大きさや魚の飼育数にもよりますが、基本的には週に1回、全体の3分の1の水を交換します。
ガラス面に付着したコケは、メラミンスポンジを使って掃除するのがおススメ。
ペーパータオルや普通のスポンジよりも、簡単に汚れをおとすことができます。
手が届きづらい所などはスクレーパー・水槽の底には汚れにはクリーナースポイトを。
フィルター・ポンプ等を掃除するときには、細長いブラシを使います。
流木など熱につよいものは汚れをおとした後に、煮沸消毒してコケを根っこからをやっつけます。
コケがメダカに与える影響
メダカの生息する川にも、生えているコケ。
水草と同じ植物なので、直接メダカに害をおよぼすということはありません。
問題なのは、水草の表面にも生えてしまうため、水草が光合成をするのをはばんでしまうということ。
そのままにしておくと、水草が弱ったり、枯れてしまいます。
コケが大量発生すると、メダカの生活スペースもせまくなってしまいます。
めったにありませんが、増えすぎたコケにからまってメダカが身動きがとれなくなり死んでしまうなんてことも…。
メダカにとっても、気持ちのいい住まいにするため
定期的にコケを取りのぞいていくことが必要です。
まとめ
今回はメダカを飼育するうえで、さけては通れない『コケの問題』について書かせていただきました。
コケ対策を知ることで
今までよりもさらに、可愛らしいメダカとの生活を楽しんでもらえたら嬉しいです。
最後までよんでいただき、ありがとうございました。