来光の特徴
来光は朱赤、透明鱗、ブラックリムの三種の特性を持つメダカです。
- 朱赤:楊貴妃よりも赤に特化した朱色のメダカ
- 透明鱗:鱗が透明であるため、えらぶたが透けてえらが丸見えのため頬が赤く見える
- ブラックリム:背部を中心に黒い墨のような模様が入る。
これらの3つの特長を持つのが来光です。
そのため、「朱赤透明鱗ブラックリムメダカ」とも呼ばれることもあります。
名前が長いので、こういったハウスネームがつくんですけどね。
子のメダカは2018年に深川善正氏が作出したメダカです。
似たような品種に「紅アザミ」というメダカもいます。
ベニアザミの方が墨が濃く出る印象があります。
このメダカ、楊貴妃や朱赤が元となっているようにも見えますが、意外にもクリアブラウン系のメダカなのです。
見た目だけではわからないものですね。
紅アザミとの違いですが・・・分かりません(泣
まあ、特長としては同じですので、ほぼ作出者の違いくらいしかないのではないかと思います。
体感的には紅アザミのほうがブラックリムがはっきり出ると思っているので、黒がほしかったら紅アザミではないかなと思っています。
来光の作り方
こちらはクリアブラウン系のメダカとのことで、楊貴妃透明鱗とクリアブラウンの掛け合わせから生まれたメダカです。
クリアブラウンをはじめとした暗色系のメダカと楊貴妃を掛け合わせるとほどよくぶち模様になったり、黒いシミみたいな模様が出てくるメダカがいるんですね。
その中から背部にブラックリムの乗るメダカを中心に累代していくことでこういった変わりメダカは品種として名を立てることができます。
たまたまの1匹だけではダメですからね。シッカリとした固定率を出せるように血を濃くしていかねばならないんですよ。
来光が生まれる確率
上記の組み合わせから来光レベルの個体を一発で出すのは難しいでしょう。
最低でも4~5世代、できることなら10世代と1~2年かけて作出する品種であると思います。
来光の飼育は難しい?
一般メダカと同じ普通体系ですので難しくはありません。
横見では体側面にのった墨を楽しむことができ、上見でも頭頂部の赤色と背部の墨を楽しむことができます。
繁殖に関しても固定率の低さをのぞけば飼育自体は難しい品種ではなく、初心者向けのメダカであるといえます。
来光の固定率
来光の固定率は低めです。紅アザミにも言えることですが、ブラックリム系の墨は乗ってこないものはとことん乗ってこないもので、これは色上げどうこうでうまくいくものではなく完全に運というべきでしょう。
黒容器で1冬超させると墨が綺麗になると聞いたことはありますが、果たして本当かどうなのかは定かではありません。
楊貴妃の背中が少し汚いみたいな個体は山ほど見てきたので個人的には苦手な品種です。
まとめ
来光は2018年に作出されたオレンジとブラックリムの綺麗なメダカです。
ただ、似た品種に紅アザミというものもあり、どちらがどちらかと言えば「う~ん」となってしまうほど似ているメダカです。
飼育自体は簡単なメダカで、鑑賞も上見でも水槽での横見でもたのしめるメダカです。
しかし、固定率はかなり低めで、綺麗な個体を作出することは少々骨の折れるメダカでもあります。