レッドクリフの特徴
今回紹介するのは直前にヤフオクで100数十万という破格の値段で落札された歴史にも新しい、超高額品種、レッドクリフです。
まあ、有名ブリーダーさんの初出品で超綺麗なメダカであれば数十万からのスタートみたいなところはありますからね。
カニとかサンマの初セリみたいなもんです。越前ガニだって普通に食べれば1匹1万ってところですが初セリだとわけわかんない値段が付きますからね。
そんな話はさておき、レッドクリフは紅白系の赤色が入ったボディーにマリアージュキッシングワイドフィンというマリアージュの背びれが広くなる品種の特長を持つメダカです。
今までいそうでいなかったヒレ長系の特長をもちながらもシッカリと紅白の体色が発現し、さらには体外光とのバランスがうまく取れた品種です。
紅白体外光でもかなりのばらつきがあるのですが、このレッドクリフは絶妙にバランスの取れた配色をしています。
こちらのレッドクリフを作出したブリーダーは垂水ロングフィンなどのメダカの作出者である愛媛のブリーダー、垂水氏です。
見ていてヒレのボリュームのすさまじさが魅力であることと同時に紅白という新しいマリアージュの可能性を見せてくれました。
レッドクリフの作り方
おそらくは紅白ラメ、または紅白ラメ体外光とマリアージュの掛け合わせで生まれる品種であると思います。
基本的にはマリアージュをはじめとしたロングフィン系の形質は第1世代(F1)で生まれることはなく、孫世代のF2で4分の1の確率で出現するようになります。
これは生物学におけるメンゲルの法則というものにのっかったものですが、それでもヒレの伸び方はさらに世代を経たり、飼育環境によって止まってしまったりするものが現れます。
紅白の部分についてもさらに世代を経たりすることで、紅白の体色がどの部分に出てくるか、数作ってみないと分からないものです。
さらにレッドクリフは丹頂気味であることから頭部に紅白の乗る個体を中心にブリードしていくべきであると感じました。
レッドクリフが生まれる確率
最低でも上記の掛け合わせで2世代以上、またはマリアージュの形質が発言し始めてからも紅白ラメ系をかけ戻ししつつ、マリアージュ系の掛け合わせなどが必要ではないかと思います。
すさまじい魅力を持つ品種ですがマリアージュキッシングワイドフィンが登場したのもごく数か月前ですのでレッドクリフの作出にまでかかった期間を考えると3~4世代で誕生したと推測するのが妥当でしょう。
レッドクリフ飼育は難しい?
飼育者が少なく、未知数でありますが横見でも上見でも楽しめる品種ではあると思います。
マリアージュの特性である密度低め、水温高め飼育をしないとヒレがあまり伸びないのではないかと思います。
レッドクリフの固定率
これは紅白ラメ体外光や紅白ラメを飼育したことがある方は分かると思いますが・・・。
はい、おそらく結構低いです。
紅白柄にもかなりムラがあり、初出品された品種ほど綺麗な個体を作出するにはかなりの個体数が必要ではないかと考えます。
まとめ
今年も出ました1ペア100万円越えのビッグスター。
去年のアイスブレイクに続いて、またまたものすごい品種が出てきましたが、数さえそろえれば作出することは案外難しい品種じゃないのではないかと思います。
一般家庭ならともかく、飼育場を持っている方はキッシング×幹之系、体外光の組み合わせで何か挑戦してみるのも面白いのではないかと思います。