メダカの飼育にも慣れてきたら、今度は「卵を産ませてみたい!」「メダカの赤ちゃんを育ててみたい!」という気持ちになりますよね。
しかし、卵や稚魚は成魚よりもデリケート。
人の手でケアしてあげる必要があります。
卵を抱えていて楽しみにしていたのに気づけば全滅・・・なんて悲しいことも。
そんなことにならないように、メダカの卵の育て方をまとめていきます。
- メダカの産卵時期や環境
- メダカの卵の守り方
- メダカの稚魚の育て方
メダカの産卵時期や産卵環境
メダカの産卵時期は春~秋です。
地域によって異なりますが、おおよそ4月の終わりごろから10月頃まで産卵を続けます。
・・・では、冬には卵を産まないのか?春まで待たなくてはいけないの?
というと、そうではありません。
上で書いたのは、あくまでメダカを外で飼っている場合の話です。
室内の場合は
- 水温
- 日照時間
- オスメスの割合
- 水草
上記を調整してあげる事で産卵をします。
水温と日照時間
産卵に適した水温は25度前後です。
ライトは1日に13時間以上点灯するように調節してあげてください。
ライトは自動で点灯するタイマー付のものが便利です。
オスとメスの割合
もちろんですが卵を産んでもらうためには、オスとメスが一緒の水槽にいることが必要です。
今いるメダカはオスなのかメスなのか確認してみましょう。
オスとメスを見分けるとき、一番わかりやすいのは尻ビレです。
尻ビレが長くて大きいのがオス、短くて小さいのがメスとなります。
水草
水草はメダカが卵を産み付ける相手です。
水草以外にも人工の「産卵床」というアイテムも発売されています。
お好みでチョイスしてみてください。
最後に必要なものは、産んだ卵を隔離するための水槽です。
卵や稚魚をそのまま親メダカのいる水槽に入れておくと、食べられてしまいます。
産卵の準備が整うと、おなかの膨らんだメスをオスが追いかける光景が見られます。
この求愛行動が見られたら、卵を産む前触れです。
少しするとメスがおなかに卵をつけています。
水草や産卵床に卵を産み付けるので、それごと卵を別の水槽へと移動させましょう。
卵が孵化するまでは大体10日~二週間ほど。
観察するとだんだんと目が現れ、体が作られていく様子が見られると思います。
たまに白っぽくカビが生えてしまう卵があります。
これは放っておくと周りにも広がってしまうので、取り除いてあげてください。
メダカの卵の育て方
メダカの卵を確実に育てるには「メチレンブルー」を使用する方法がオススメです。
メチレンブルーは魚が病気にかかった時に、薬浴させる為に使われる「動物用医薬品」として販売されています。
卵を採取し、メチレンブルーを入れることで卵のカビ防止、飼育水の殺菌、無精卵の発見をすることが出来ます。
メチレンブルーを使うことで、自然と孵化率が上がり孵化した稚魚を高確率で守ることが出来ます。
卵を孵化させるのにメチレンブルーを使うことは必須ではないですが、メダカが病気になった時は必要な物なので購入しておいて損はないですよね。
稚魚の育て方
生まれたばかりの稚魚はとても小さく、元気で可愛いものです。
しかし、可愛いからと言ってすぐに餌を与えないように気をつけましょう。
孵化直後はおなかに栄養の袋があり、そこから栄養をとっているからです。
3日ほどたったら様子を見て、餌を与えてください。
そのときのポイントは、小さな稚魚でも食べられるように餌をすりつぶしてからあげることです。
親メダカにあげるサイズの餌は稚魚の口に入らず、食べることができません。
また、稚魚専用の餌も市販されていますので、こちらを使うのがより確実です。
水が汚れてきたな、と感じたら大人と同様に水替えを行ってください。
大人の半分くらいのサイズまで成長したら、親と同じ水槽に入れても大丈夫です。
メダカの卵の育て方まとめ
ポイントさえ抑えれば、メダカは比較的簡単に増やすことができます。
稚魚の成長を見守るのはとても楽しいもの。
ぜひチャレンジしてみてください。