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【マリアージュロングフィン メダカ】特徴や飼育方法・固定率を紹介

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ここ4〜5年で人気が急上昇したペットで、最も成長したしたカテゴリーになったものと言えばメダカが挙げられます。

その品種の数は年々増え続けており、中には多くの人がイメージするメダカとはかけ離れた外見をしたものも多く存在し、1匹当たりの単価は数万円に到達するものもよくいます。

一般的なメダカといえばザ・小魚といった雰囲気の魚で小さい体でチョロチョロと泳ぎ回る姿を思い浮かべるでしょう。しかし今では、ヒレの長い個体がかなり生まれ、「松井ヒレナガ」「スワロー」「リアルロングフィン」「北辻ヒレロング」といった特殊なヒレを持つ品種も様々作出されてきました。

その美しさや可愛らしさに加えてメダカは繁殖が容易であり、コツさえつかめばたったオスメス1匹ずつのペアから数百のメダカを1年で増やすことも可能です。

今回はその中から「マリアージュロングフィン」について紹介していきましょう。

マリアージュロングフィンの特徴

マリアージュロングフィンはヒレが青白い光沢を帯びる、「モルフォ」という品種と鱗光ロングフィンという品種の掛けわせによって生まれたメダカです。

このマリアージュロングフィンは愛媛県のブリーダーである「垂水氏」が作出した品種で背びれと尾びれがフサフサとした大きめのものになり、その伸長したヒレの先が分岐し、分岐部分に青白い光沢を帯びます。

この光沢はモルフォ由来のもので、ヒレがふさふさと分岐する表現は鱗光ロングフィン由来になっています。両方の品種の特徴をうまく持ち合わせた表現を持つ品種です。

リリース当初は「鱗フォ」といった掛け合わせのもとの品種の名前をもじったものでしたが、現在ではマリアージュロングフィンという名前に改名されています。

マリアージュロングフィンは雌雄判別がしやすい品種でヒレが大きくなるのはオスだけで、メスはそこまで大きくなりません。

そのため、繁殖はしやすい品種であると言えます。

これらヒレナガ系の品種は受精率が悪かったりすることに定評がありますが、マリアージュはそこまで受精率は低くありません。

マリアージュロングフィンが生まれる確率

マリアージュロングフィンは昨今の複雑化する品種の中では珍しく、かけ合わせ元が明らかにされている品種であり、自分で作ることも可能でしょうが、マリアージュ自体がかなりの人気品種であるため入手することも容易でしょう。

マリアージュロングフィンはヒレの伸びる親同士をかけ合わせたからと言って子供が高確率でヒレが伸びるわけではなく、環境要因が関わってくる品種であるため、飼育法を間違えると「こんなメダカじゃなかった」というオチになりかねないメダカです。

飼育のコツは次で紹介しますが、確率としては「全部がマリアージュになるかもしれないし、ならないかもしれない」といった要素を持ち合わせた品種です。

マリアージュロングフィンの飼育は難しい?

マリアージュは前述の通り、飼育環境によってヒレが伸長するかが決まる品種で、ヒレを伸ばすためには「低密度」、「高水温」を維持する必要があります。

メダカの飼育においては「1匹当たり500ml〜1000ml」が適正と言われています。しかし、マリアージュは「1匹あたり2〜3l」の密度で飼育することが望ましいとされています。

基本的にメダカは縄張りを持つ品種であり、密度が高くなると喧嘩が絶えず、ストレスがかかってしまいます。

マリアージュに限らずヒレの伸びる品種はできるだけ低密度での飼育でヒレがきれいに伸長することがわかってきていますので、できるだけ低密度で飼育することがマリアージュをきれいにするコツと言えます。

そして28℃以上の高水温はメダカの成長を促進させます。高水温になることでメダカは産卵するための体力よりも体を大きくすることにスイッチが切り替わるように感じます。この高水温もヒレが長くなる品種の飼育で気をつけたい部分です。秋、冬はヒーターを入れることでヒレをおおきくすることができます。

前述の通り、繁殖は難しい品種ではなく、雌雄判別もしやすく、ある程度飼育に慣れてきた初心者〜中級者でも繁殖に手を出しやすい品種であると思います。

マリアージュロングフィンの固定率

マリアージュロングフィンの固定率は高めです。選別をする際には「ヒレに光沢があるか」「雄の場合、ヒレが伸びているか」という部分に気をつければさらに美しい個体を作出することができると思います。

ただ、飼育方法によっては「ほぼ幹之」みたいな感じになりかねないのでできるだけゆとりをもった飼育環境を用意してあげる必要があります。

まとめ

マリアージュロングフィンは青白い光沢を帯び、ふさふさと先端が伸長したヒレが特徴的なモルフォと鱗光ロングフィンの掛け合わせによって誕生した品種です。

飼育や繁殖難易度は低めですが、良個体を作出するのには「高水温」「低密度」といった要因が必要となり、美しい個体を作るためには多少のコツが必要となる品種です。

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