サボテンの特徴
サボテンは埼玉のメダカブリーダーの「サバンナ」様の作出した品種です。
サバンナ様はラメ系のメダカが得意な愛好家の方で、「天界」や「スズラン」などラメの多い品種を多く作出しているブリーダーです。
サボテンはその名の通り、緑に輝くラメを持ったメダカで、ただキラキラするラメから、青いラメが生まれ、そして緑ときたとき、メダカ界隈にも衝撃が走りました。
こちらのメダカは2021年にリリースされた品種で初出品時にはヤフオクでもかなりの高額品種として注目を集めました。
緑光という緑っぽく見える品種は結構前からいたのですが、サボテンのように本当に緑色をしたメダカというものは今まで存在しませんでした。
そういった意味でもメダカのカラーリングに革命を起こした品種ともいえます。
サボテンの作り方
サボテンは王華の白系と緑光松井鰭長の変わり個体を交配することで生まれた品種です。
王華は上州メダカ様が作出した紅白系サファイアともいえるほどのラメを持った個体で、その中でも白に偏った個体も生まれます。こちらを用意するのはあまり難しくありません。
しかし、緑光松井鰭長の変わり個体を用意することはかなり難しいです。
なぜならどんな変わり個体か分からないためです。変わり個体といえど、かなり多くの変異個体がめだかでは生まれてきます。
これはどの品種も共通なのですが、その中でもどの変わり個体を使うか、しかもそれが生まれてくる確率は限りなく低いです。
作出者のサバンナ様のみぞ知るといったところでしょうか。自分で作るのはあきらめたほうがよさそうです。
サボテンが生まれる確率
サボテンから生まれる個体はラメの密度は安定的に高めで生まれるようなのでサボテンからサボテンらしいサボテンがうまれる確率は比較的高めと考えて良いでしょう。
サボテンの飼育は難しい?
サボテンの飼育は簡単です。普通体型であり、雌雄判別が容易です。
繁殖に関しても、無精卵が多い、生き餌しか食べない、サファイアのように神経質、などそういったことはないようなので、初心者でも手をつけやすい品種ではないかと考えます。
ラメは基本的には体の上に乗ったものを鑑賞する感じなので上見で黒容器で飼育することをお勧めします。
白容器ではサボテン自体の色が楽しめません。これはラメ系メダカに限らず多くのメダカに共通する点で、出来るだけ黒系の暗色容器で飼った方が本来の色を楽しめます。
サボテンの固定率
前述の通り、サボテンの固定率は高めです。
安定的に高い密度のラメが出現し、緑色も飛んだりすることはないようです。
むしろ、飼育環境によるものが大きいと思うのである程度大きくなったら色揚げは暗色系の容器で飼育すべきでしょう。
まとめ
サボテンはサバンナ様からリリースされた緑光松井ヒレ長の変わり個体と白系の王華を掛け合わせることで誕生した品種です。
最大の特徴は全身に緑がかったカラーリングと同様に緑がかったラメでしょう。それは砂漠に佇む緑色のサボテンのような美しさを誇っています。
普通体型のメダカなので飼育はそこまで難しくはないです。サファイアのような神経質さはないので一般的なメダカ同様でよろしいかと思います。
容器は暗色系の方が映えるようなので、白など明るい容器ではないほうがいいです。
固定率は高めであるので、選別に関しても選外が大量に出てしまうことも少ないようです。