群馬県太田市にあるメダカ専門店「上州めだか」の岡田様が作出した3色ラメ系のメダカです。
「ラメを集める」というコンセプトの元、交配と累代繁殖が進み作出されました。
その月明かりのように眩い輝きと色彩は多くの人々を虜にしており、高級品種でありながら売り切れ御免の人気の高さを誇っています。
また、作出の際に「3色ラメ」と「3色ラメ体外光」の掛け合わせから生まれたメダカの子孫を使っており、そこに「トウモロコシ」と呼ばれていたラメ表現とウロコの並びが美しい個体を掛け合わせたため、背面が抜群に美しい品種でもあります。
月華の特徴
月華
色揚がってきた✨️ pic.twitter.com/Bpy1FOzw5q— 優遊メダカ (@medameda1009) July 5, 2021
このような経緯で作出された月華は白、黒、橙の3色と強烈なラメ表現と体外光の輝きが特徴的な品種です。
同時期には「王華」という紅白ラメ系の品種も作出されており、こちらは月明かりのような妖艶さのある月華とは違い、真夏の太陽のような明るい橙色と白、強いラメ表現に青春を感じます。
月華の1番の特徴は他の品種には見られない強烈なラメの輝きとウロコの並びの美しさです。
そのラメと体外光の輝きの強さは3色系の品種とはいえ、その色彩を押し退けてしまうほどに顕著なのです。
また、白がちな個体はこの特徴がより目立ち、ライトや日光の元で白銀や青色の輝きを見せるため、メダカの姿を取って現れた光の妖精のようです。
背中のウロコの並びが他の品種と比較しても美しく、これがラメ表現や体外光の特徴を余す事なく楽しめる隠れた魅力となっています。
月華が生まれる確率
月華同士の交配であれば月華が生まれる可能性は高くなります。
しかし、強いラメや体外光、3色をしっかりと発色する個体は少ないのか、未だに流通量が少ない品種と言われています。
月華の飼育は難しい?
〜月華〜
上州メダカ様血統 pic.twitter.com/IkRZ5sJbEN— SKM (@SKM_2003_) March 1, 2021
月華メダカの飼育は難しくはありませんが、1度病気になると弱い面があるため水質の悪化や水温の急変には気を付けるようにしましょう。
また、3色特有の色の配置や濃淡、月華特有のウロコの並びやラメの輝きが楽しめる事から黒い飼育容器が好まれていますが、体型や全身を見たい方は水槽飼育でも良く、月華の体側の表現を楽しむ事ができます。
月華の固定率
3色系の品種は固定率が低い傾向にあり、月華も固定率が低い品種です。
生まれた稚魚にはラメ表現がある稚魚はいますが、月華と名乗れるような稚魚はなかなか出てこず、月華誕生のためには親魚にかなりの数の卵を産んでもらう必要があります。
また、このような特徴から「月華は卵で購入するより幼魚、成魚で購入した方が良い」という意見もあるようです。
まとめ
今回は3色ラメ系高級メダカ・月華について皆様にご紹介させていただきました。
月華はなかなか生まれないため、同時期に作出された王華より流通量も少なく、珍しい高級メダカと言われています。
しかし、その姿はどこか雅で品があり、ゆったりとした泳ぎと特徴的な輝きは見る物の目と心を奪う不思議な力があります。
この美しさが気になる方、あるいは月華の輝きに魅入られた方は是非ご自宅に月華を迎え入れてみてください。
水中でフワリと舞う月明かりの妖精は必ず飼育者となったあなた方の心を満たし続けてくれる事でしょう。