屋外でメダカを飼育していると、日光に当たってメダカも元気に育ちます。
しかし、天候の変化が気になる方も多いことでしょう。
雨が降ると水槽内に雨水が入ってしまいます。なかには、雨水が水槽内に入っても大丈夫なの?と心配になっている方もいるかもしれません。
酸性雨や大陸から飛来してくるPM2.5のことなどニュースで取り上げられることもあります。
雨水に大気中の汚染物質が溶け込んで水槽内に浸入してきても大丈夫なのかな、という疑問を持つのも仕方がないことです。
そこで、今回は雨水が
- 水槽内に浸入しても大丈夫なのか
- 雨水が入った場合どうなるのか
を調べてみました。あわせて、水槽の雨水対策についても紹介しています。
メダカに雨水は大丈夫
メダカを屋外飼育をしているときに、普通に雨が降る分には心配するほどメダカに悪影響を及ぼすことはありません。
酸性雨のことを気にする方もいるかもしれませんが、それほど気にする必要はないでしょう。
メダカはそれほど弱い魚ではありません。
しかし、多大量の雨が降った場合には、事情が変わってきます。
梅雨やゲリラ豪雨のように多量に雨が降ると、急激に水槽内に雨水が入り込むからです。
水槽内に多量の雨が浸入してくると単純に水量も増えますし、大量の雨は水温を下げ水質を変化させてしまいます。
雨水がメダカに与える影響
多量に雨水が水槽に浸入すると、水温は急に下がります。
水温の急激な変化はメダカにも悪影響をあたえます。人が急激な気温の変化で体調が悪くなるときがあるのと一緒です。
また、水槽内の植物プランクトンにも悪影響をあたえ、水温や水質が急に変わると植物プランクトンは死んでしまいます。
死んだ植物プランクトンは水槽内に沈んで行き、分解される際に二酸化炭素を発生させます。
そして、雨が上がると気温が上昇し、これにつられて水槽の水温も上がるでしょう。
このように雨水が多量に入り込んだ水槽は、環境が激しく変化するためにメダカに取ってよくありません。
中には死んでしまうメダカもいます。
グリーンウォーターで飼育している場合は、植物ブランクトン大量にいるため、さらに影響は大きくなるでしょう。
グリーンウォーターの中にいるプランクトンは死んでしまうと、「水が透明になる」ので透明に変化した場合は注意が必要です。
水槽内に雨が入ると水の量が増え、メダカが水槽の外へ飛び出してしまうという危険性も単純にあります。
メダカの雨水対策
雨からメダカを守るために水槽の雨水対策を紹介しましょう。
雨水が水槽内に入るのを防ぐ方法で、最も簡単なのは水槽にふたをすることです。
物理的に雨水を遮断します。ふたにはポリカーボネイトの波板や、すだれなどが使えます。
スーパーでもらった買い物袋で水槽の上部を覆ってもいいでしょう。
ただし、ふたをするときは、重しをのせて風で飛ばされないように対策してください。
水量が増えてしまう対策としては、水槽の淵に使わなくなったタオルや布をかけておくといいでしょう。
タオルを水槽の淵にかけて片側を水面に浸しておくと水をタオルが吸い込みます。そして、タオルの繊維に吸い込まれ水は外側に自動的に排出されます。
ただし、この場合もタオルが飛ばないように固定する工夫をしてください。
酸性雨のことはそれほど心配することはないという意見が多いのですが、酸性雨が水槽内に入ると、水が酸性に傾きます。
めだかはそもそも中性から弱アルカリ性の水が肌に合います。
このため、水が酸性に傾いてしまうとメダカに悪影響がないとも言い切れません。
気になる方は、牡蛎の貝殻を水槽に入れてあげるといいでしょう。貝殻は水質をアルカリ性に傾ける作用を持っています。
まとめ
メダカを飼育している水槽に雨水が侵入しても特に心配する必要はないのですが、雨が大量に降っているときは注意してください。
水槽内に雨水が大量に入ると、水槽内の水質を急激に変化させてしまいます。
雨がたくさん降りそうなら、今回紹介した水槽にふたをする方法と水槽の淵にタオルをかけておく方法を実践してみてください。