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サファイアメダカとは
サファイアメダカは数年前、岡山県にあるメダカ専門店「静楽庵」様が作出した品種となっています。
「背ビレ無し黒ラメ幹之 サファイア系」として販売されており「サファイア」と呼ばれるようになったのは、つい最近の事です。
背ビレ無し黒ラメ幹之メダカ同士を交配させ、生まれた稚魚の中から特に青みの強い個体を選別、累代繁殖させる事で誕生しました。
青系メダカは「深海」や「マリンブルー」等の体内光が強調されている品種が多い中、サファイアメダカは体外で輝く濃い青色のラメが異彩を放っている「青系メダカ界の風雲児」なのです。
サファイアメダカの特徴
サファイアメダカの最大の特徴は、名前の由来にもなった背面に輝く濃い青色のラメです。
この輝きは頭部にまで乗る事もあり、地色の暗い体色の相乗効果もあってさらに目立ちます。
また、背ビレ無しなので背面の輝きが途切れる事無く尾の付け根まで伸び、余す事無くその青い輝きを楽しむ事ができます。
背ビレがあるタイプのサファイアメダカも販売されており、こちらも美しいラメ表現が美しいです。
サファイアメダカの困った点?「アレ」が難しい…
高い人気を誇るサファイアメダカですが、販売のための見本として大切な「ある事」が非常に難しい品種と言われています。
それは「写真撮影」です。
サファイアメダカの背面を彩る特徴的な輝きは、光の反射によって色が薄くなってしまったり、緑色になってしまって写真に納めにくいと言われています。
そのためサファイアメダカの撮影は、カメラマン泣かせと言えるでしょう。
サファイアメダカが生まれる確率
サファイアメダカ 昨年欲しかったけど高くて買えなく 今年やっとオークションで買えました😁 明日届くので 楽しみです 繁殖が心配なので 背びれありにしました👍 pic.twitter.com/TLD0eUCq6Q
— モッティ (@motty30) June 8, 2021
サファイアメダカ同士の交配であれば生まれてくる稚魚も7割程がサファイアメダカとして生まれてくると思われます。
残りの3割は先祖帰りして元になった背ビレ無し黒ラメ幹之メダカになってしまったり、背ビレがあるタイプのサファイアメダカになる可能性があります。
サファイアメダカの飼育は難しい?
飼育難易度は高くはありませんが、元々黒系という事もあり、美しい体色を維持するために黒色の水盆やメダカ鉢等の飼育容器が適しています。
透明な水槽や白色の飼育容器でも飼育はできますが、黒っぽい地色が保護色の関係で薄くなってしまい、せっかくの青色ラメの美しさが半減してしまうので注意が必要です。
サファイアメダカの固定率
固定率は高いため、サファイアメダカ同士の交配であれば高確率でサファイアメダカが生まれてきます。その事から、新しい品種でありながら初心者でも累代繁殖を楽しむ事ができます。
また、累代繁殖においてサファイアメダカは美しさをキープするために、生まれた稚魚を選別する必要があります。ラメに濃い青色が現れ、その範囲も広い個体を選ぶのがポイントです。
購入注意!それ、本当にサファイアメダカ?
高い人気を誇るサファイアメダカはしばしばネットオークションで販売されており、その写真はどれも美しいです。
しかし、中には画像を加工し、写真とは似ても似つかない個体が送られて来る事もありトラブルとなっています。
本物のサファイアメダカを購入したい方は、作出店である「静楽庵」様やメダカ専門店等での購入をオススメします。
まとめ
今回は宝石のように美しいサファイアメダカについてご紹介させていただきました。
最近はアクアリウムの人気が高まっており、その中でも飼育しやすく美しいメダカにかなりの注目が集まっています。
様々な品種がいる変わりメダカの中でも、しっかり青色の輝きを楽しめるサファイアメダカは赤系や黒系の変わりメダカに負けない強かな美しさが魅力です。
その強い輝きが忘れられない方は、是非、サファイアメダカをご自宅に迎え入れてみてください。何の変哲もないただの飼育容器が宝石店のショーケースのように優美になり、そこに君臨する生きた宝石がいつでも心を満たしてくれる事でしょう。